同意書にサインをするということ

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私は昨年入院した時、動脈カテーテル塞栓療法というような名前の治療を受けました。それは、足の付け根の動脈から細い管のようなものを差し込んで、遠く離れた場所の血管の悪いところを治療するというものでした。

その話を最初に聴いた時、「そんなことはやりたくない」と心の中で思いましたが、しかし、病気を治すためには仕方がありませんでした。その塞栓療法の数日前、私は同意書にサインをしました。同意書というのは要するに、その治療のリスクを全て承知した上でそれに臨む、ということを意味しているものだと私は解釈しました。

どんな治療にも完璧ということはありません。時には失敗もあります。そんなことを考えていると、サインする時の心境は複雑でした。たとえゼロに等しい僅かな可能性であったとしても、リスクというものは怖いものです。

結局、私は入院中に二度、その塞栓療法を受けました。その結果、病状は良くなって無事に退院することができました。しかしあのサインの瞬間は、今でも忘れられません。

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